Vortex2 タイトル

基本情報 ゲーム紹介 システム データ 冒険のヒント その他

■ストーリー

 まだ、世界には大陸がひとつだけだと信じられていた時代。

 大陸の北西部に、強い地脈の集まる聖地が存在していた。あるときは竜が住処とし、あるときは悪魔を繋ぐ牢獄となり、あるときは権威のある僧院となり、そして……長い年月の後、そうした時代の息吹をかすかに残すだけの遺跡となった。
 そうなってしまってからというもの、この遺跡を訪れるのはこれを特別視する僧侶たちや学者たち、そして古い時代のものを拾い集めて売り払う盗掘者たちのみであった。

 それに変化があったのは、数ヶ月前のことである。遺跡を調べていたと見られる冒険者が、全身にひどい傷を負って命からがらで戻ってきたのだ。
 その事件が人々に与えた衝撃は大きかった。
 遺跡に魔物が棲んでいるのは皆が知っていた。だがその魔物とは、ネズミやコウモリの大きいものでしかなかったのだ。それらと戦っても、戦いの心得がない者ならともかく、まさか歴戦の冒険者がこんな酷い怪我をするはずがなかった。

「あの遺跡には、とんでもない化物がいるのではないか?」

 古き契約の宮と呼ばれるその遺跡に、輪廻鳥の街の領主は魔物討伐隊を派遣した。そしてそれは一定の効果を上げた。だが、一時的に魔物を減らすことはできても、完全に根絶することはできなかった。
 異変の原因は、遺跡の奥深くにあるに違いない。
 だが、魔物達が強さと勢いを増した今、この遺跡を奥へと向かえるような戦士は、輪廻鳥の街にはいなかった。事実、領主は何度も探索隊を組織したが、成果はほとんどあがらなかったのである。
 異変の原因はわからずとも、せめて遺跡の祭壇に安置されたご神体だけは取り戻さなければならないというのに…。
「何か恐ろしいことが起きようとしているのではないか?」
 人々の不安は増すばかりであった。

  そんな中、領主の一人娘クレールは父に無断で独自の調査を始め、《古き契約の宮》に、傷付き倒れた少年を見付けた。
 これが、所有者に強大な力を与えるという《煉獄の魔杯》をめぐる物語の始まりである……

■ゲームの紹介

 『Vortex the Labyrinth II 煉獄の魔杯』は、街を拠点に迷宮の地図を作り、装備を集め、敵と戦い、ダンジョンを探索・攻略していく、3DダンジョンRPGです。あなたは記憶を持たない少年リオンとなり、恩人である少女クレールの手助けをして、《古き契約の宮》と呼ばれる深い迷宮に、そして所有者に強大な力を与えるという魔導器《煉獄の魔杯》に挑みます。
 前作『剣の王と銀の玉座』からより洗練されたシステム、より複雑になった迷宮など、スケールアップした冒険をお楽しみいただけます。

 果たしてリオンは迷宮を踏破し、《煉獄の魔杯》に至ることができるのでしょうか?
 それは、あなたの腕にかかっています。

■登場人物

リオン
 本作の主人公。過去の記憶をほとんど持たない。
 得意武器は長剣だが、槍や斧も扱う。
 回復と能力上昇の術を覚える。
クレール
 記憶を失ったリオンを助けた、輪廻鳥の街の領主の一人娘。
 古き契約の宮にあるというご神体を探している。
 得意武器はないが、様々な系統の術を覚える。
スレイダー
 輪廻鳥の街の領主に雇われている戦士で、探索隊の顧問。
 だが、あまり成果がないせいか、クレールの世話係も兼ねている。
 冒険を様々に支援してくれるのだが、何か含むところがありそうだ。

■輪廻鳥の街


 輪廻鳥の街は大陸の北西部に位置しています。この地方では大きい方になる街ですが、そう遠くない東にある雷王都市と比べるとその規模は小さく、そのため「都市」でなく「街」とされています。
 この街を治めているのは、古くからこの土地を所領としている侯爵家です。現在の領主は街に住む人々からの評判も良く、その娘であるクレールもよく慕われているようです。館は街の北部にあります。
 午前中に濃い霧が出る以外は気候も穏やかで、長く戦争もなく、最近持ち上がった遺跡の問題さえなければ非常に過ごしやすい土地です。
 街の近くには古き契約の宮の他に、古くは竜が住んだという希望の丘があります。


スレイダー
「コラムも二つ目か。だが、特に話すこともないな。
 ん? 探索隊の顧問の仕事? 別に大したことじゃねえさ。
 領主サマの自衛軍が母体だから、横から冒険者としての意見を言うだけだ。
 他の土地から流れてきた奴らを活用すると安上がりだと言ってやった。
 お前も冒険者なら、冒険者の宿では知った顔に会うことがあるかもな。


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